
【David Byrne『Bicycle Diaries』-自転車日記-】が入荷しました!2009年に発刊された原著『Bicycle Diaries』の日本語版が今年の夏にリリースされました。

David Byrne(デヴィッド・バーン)はトーキング・ヘッズというバンドのフロントマン(91年に解散)。現在はソロでアーティスト活動を続けています。
すでにご存知の方もいると思いますが、 SIMWORKS Stainless Outer Cable/SIMWORKS SP31 Inner Wireはトーキング・ヘッズのアルバム『True Stories 』のジャケットをサンプリングしています。
店頭ではレコードのように箱に詰めて販売してます。カラーも豊富なのでぜひディグってみてください!
ただ高速トントンはお控えください🙏 あまりに激しく「トントン」と高速でめくると、ジャケット(スリーブ)の角が傷んだりするため、優しくめくるのが紳士・淑女的なディグ(マナー)とされています。
デヴィッド・バーンと自転車?
1980年代からデヴィッド・バーンは各都市を回るツアーに折りたたみ自転車を持って行き、ツアーの合間にその都市をサイクリングすることを趣味としています。本著では訪れた各都市ごとに章立てされており、デヴィッドの現地での体験や考えたことがつらつらと書かれています。あくまで"日記"であり、 ゴリゴリの都市論ではありませんが、デヴィッド・バーンが気のままに書いた文章が心地よかったりします。

デヴィッド・バーンの舞台(映画にもなっている)「アメリカン・ユートピア」公演終了後、メンバーが自転車でニューヨークの街へ戻っていくシーンで終わります。
映画を見た当時はデヴィッド・バーンが自転車好きとは知らず、なんでみんな自転車なんだろう?と思ったこのシーンは印象に残っています。
訪れた土地でデヴィッド・バーンが考えたこと

ロンドンを訪れ、会員制クラブを目にした際、その会員制クラブが内包する階級性に触れ(上流階級のみしか入れないような会員制度など)、そこからチャールズ皇太子(現国王)の話まで1ページで進みます。デヴィッド・バーンの思考がつらつらと書かれています。
ちなみにチャールズ皇太子の話は、チャールズ皇太子が有機農業や都市計画に関する発言をして批判される(王族は姿を見せるだけでよくて口まで出すべきではないという)ことに対し、「生まれついた階級なんかじゃなく、何を行い、何を話すかでジャッジされるべきではないか」というデヴィッド・バーンの主張で締め括られます。自転車の話だけでなく、目に触れたものやその時考えたことがどんどん展開されていく文章は、まるで自転車に乗りながら思い耽っていることをそのまま記しているように感じます。
デヴィッド・バーンにとって自転車に乗ることとは

エピローグでは自転車に乗ることを下記のように表しています。
「歩く人や、物を売る人や、お店の人とほとんど同じ高さで世の中を眺めつつ、通りで営まれている暮らしから完全には切り離されない感覚で街を移動していくこと ー それ自体が純粋な喜びなのだ。」
この感覚はわかる人多いのではないでしょうか?
数ある移動手段のなかでも、歩きや自転車の移動は自力。車や電車での移動ももちろん楽しい部分もあるが、手応えや達成感などは歩きや自転車のほうが感じられると思います。
ちなみに、移動したり、新しい場所に訪れたりするのは脳に良い影響をもたらすらしいです。
自転車で移動すると見えてくるもの

本著ではニューヨークの自転車レーン事情にも触れています。ニューヨークは自転車レーンの整備を進めてきたが、レーンに路上駐車の車が居たりと安全でない部分もあると指摘しています。
(一部では車道と自転車レーンの間にきちんと路駐用スペースを確保しているところがあるそう)

日本でも自転車レーンの整備は進められていますが、安全ではない部分も多いです。例えばサークルズの眼の前を通る道路は自動車は2車線とも一方通行(北側に向かう進路)なのに、自転車レーンは道路の両端に双方向で敷かれています。つまり、自転車レーンを使って南に進むと自動車と対面してしまうのです。
私はさすがに危ないと思い、自動車と対面してしまう方向の自転車レーンは使用していないが、その危ない自転車レーンを使用している人もちらほら見かけます。
利用者の視点が考慮されていないこの道路を見るたびにがっかりしますが、それと同時に行政主体ではなく、我々民間の声を挙げていかなければならないのだと思います。
(名古屋でもクリティカルマスが毎月最終金曜日に行われています)
自転車で街を感じる

ツアー毎に自転車を持っていき、各都市を自転車でぶらぶらするのって楽しそうとシンプルに思います。(バイクフライデーなんてうってつけじゃない?と思ったりしました)自転車にのるためにスケジュールは余裕を持たせているそう。
自転車に乗らないと気が付かなかったお店や建造物、道路は結構あるのではないでしょうか?
僕はそのような出会いや発見は面白いなあとつくづく思います。車も好きですが、街の雰囲気はなかなか感じ取れないと思います。
徒歩や自転車は出発地点と到着地点を線で結び、車や電車はそれらを点で結んでいるとでも言いましょうか。
本著からはもうちょっとゆっくり物事を考えてもいいんじゃない?というようなメッセージを受け取りました。
まずは通勤、通学を自転車に変えてみると、いつもとは違った体験になるかもしれません
今年の11月にFear Of MusicのSuper Delux Versionが出るようです(Delux Versionはリリース済み)
