外で遊ぶツールの自転車のパーツにも“気持ちよく使い続けられる仕上げ”というものがあります。
ASTRAL CYCLING / アストラル・サイクリングのStealth Greyシリーズは、まさにそんな考え方に寄り添った存在です。

約1年半前にはじめて入荷した時に自分もすぐにホイールを組んで使っています。
マットグレーの落ち着いたカラーの奥に潜む高い耐久性は、目立ちすぎないのにしっかり強さを備えていて、頑丈なのに薄いという一見相反する特徴が能ある鷹は爪を隠すような印象を与えてくれるところに魅力を感じています。
このStealth Grey仕上げは限定生産ではあるものの、Rolf Primaを兄弟ブランドにもつASTRALの純正ラインナップとして採用されていて彼らが自信を持って送り出している製品のひとつなのです。

気づけばほとんどがすぐに様々なバイクのもとへと旅立っていってたため売り切れたあとでも再入荷のリクエストを多くいただいていました。
そんな最中に実はASTRALからもまた生産したい!という相談があり、今回はラインナップにプラスアルファまでして遂にリストックすることが出来ました。
セラミックコーティングの“薄くて強い”という価値
入荷したモデル紹介の前に、Stealth Greyというカラーネームを生み出しているセラミックコーティング技術のおさらいをしておきましょう。

ASTRALとRolf PrimaのStealth Greyシリーズが採用しているアメリカ Cerakote社のセラミックコーティング技術は、高い硬度で優れた耐熱性、そして優れた耐食性を持っているセラミック粒子を含むコーティングを非常に薄い塗膜で実現させています。

この薄さは本来の形状を損なわず、表面の耐久性だけを確実に向上させられるため、リムへのタイヤビードの収まりやクリアランスといったスペックに直結する部分に大きな影響が出ないのです。
軽量さも叶えつつ、ライドでは避けきれない飛び石や泥、地面に転がる枝などとの擦れといった外からのダメージに対して強さを持たせられる、まさに外で遊ぶ自転車のパーツにとっては理想的な特性をプラスされています。

ちなみに、一般的な金属への塗装では60-100ミクロン程度の膜の厚みになるのに対して、Cerakote社のコーティングは25ミクロン前後でその性能を発揮することができます。
1ミクロンが0.001mmなので、25ミクロンは薄手のティッシュペーパーほどの厚みに。
オンロードにもグラベルにも合わせて選べるラインナップ

さて、今回の生産で新たに加わったWanderlust / ワンダーラストは、ASTRALがいま最も推しているモデル。
Outbackよりも少し細身のプロファイルを持ち、オンロードでのスピード感と未舗装路でのしなやかさを両立したオールロード寄りのグラベルリムという位置づけ。軽やかさと安定感のバランスが良いので日常のライドからロングツーリングまで幅広く対応してくれます。
32-45mm前後のタイヤが最も気持ちよく使えるモデルなので、WILDE Rambler SLやOMNIUM CXC、SURLY Midnight SpecialやStragglerのようなオンロードもダートも楽しみたいスタイルにドンピシャに合わせられます。

Outback / アウトバックには29インチに20インチが仲間入りしました。ミニベロでのグラベルツーリングや小径バイクを提案するハンドメイドビルダーの動きが広がる中で、20インチの選択肢が増えることは非常に意味があります。
OMNIUMのカーゴバイクのようにフロント20インチ・リア29インチという組み合わせにも前後で揃えられるようになりました。これ結構嬉しいポイントですよね。

そして、前回の入荷時に最も早く完売したSolstice / ソルスティスも忘れてはいけません。リムブレーキのロードバイクやトラックバイクにこよなく愛す自分のようなタイプにとっては貴重な選択肢を増やしてくれます。
前回より少し多めに生産してもらいましたが、他のモデルよりも問合せが多かったモデルなので無くなる前に要注意です。
“外で使うツール”としての視点

セラミックコーティングのように軽量性と耐久性を両立し、使用環境に左右されにくい仕上げは、外で使うツールには非常に相性が良くあります。
実際にアウトドアギアの分野では、UL製品に採用されることも多く、軽さと強さを両立させるという価値観は、リムに求められる性能のひとつとも自然に重なります。

グラベルやツーリング、バイクパッキングのように舗装路と未舗装路を行き来しながら長時間外で過ごすスタイルでは飛び石や泥など使用環境によるダメージが避けられません。
そうした状況下でもリムの性能を損なわずに使い続けられることは、結果として遊びの幅を広げてくれます。
薄い膜でありながら高い耐久性を持つ特性は、まさにそのニーズに応えてくれる仕上げであり、落ち着いた質感と合わせて外で使うツールとしての信頼性を静かに支えてくれる存在だと感じています。


そしてそして、まだ全貌はお披露目できませんが、実はASTRALからのリクエストと熱意が込められたスペシャルなアイテムも次に控えています。こちらはもう少しだけお待ちください….


