プロダクトレビュー

"自転車屋が考える、服" Vol.20 - Ride Style

こんにちは。"自転車屋が考える、服" 初登場のバキです。

この連載に僕が呼ばれる日が来るんだな、なんて思いながら今回のテーマを見てみると、
納得。テーマはRide Style。

自転車に乗ることばかり考えてる僕になんとピッタリ。

僕が書くRide Styleなら、
いま挑戦しているブルベ(Brevet)の服装を書くしかない、と思うわけです。

300kmを20時間以内に走るための服装

ブルベは長距離サイクリングイベントの名称で、世界中、全国各地で開催しています。

ルールをざっくり書くと
・定められたルートを、チェックポイントを通過しながら時間内に走り切ること
・他社の力を借りず、自力で完走を目指すこと(自転車屋を頼るのはオッケー)
・完走することで認定が得られる

要は、自身の力でトラブル対応の時間までマネジメントして、時間内に完走してねって話です。

特徴があるとすればその距離。
最短で200km、世界的な大会であるPBP(Paris–Brest–Paris)は1200kmにもなります。
めちゃくちゃ余談ですが焼き菓子のパリブレストの由来でもあります。いつか食べたい。

これだけの距離を走るとなると、朝も夜も、場合によっては山も海も走ることになる。

暖かい秋晴れから、10度以下でのダウンヒルまで...。これが服選びを悩ませます。

さてさて、ブルベについての詳しい紹介は、また別のブログで。

今回は実際に参加したブルベ時の服装を紹介していきましょう!

【 RAL Merino Coolmax L/S Tee V2】

もう何度記事でこのTシャツをみたことでしょう。
定番も定番、我らがRALのMerinoとCoolmaxの混紡Tシャツです。

メリノ素材のメリットは先輩方がこれでもかと伝えてくださっているので、
詳しい話はそちらで!

サクッと説明すると、メリノウールのメリットは圧倒的な消臭性と調湿性、保温性と汗冷えのしづらさ。
僕はこのメリットの中で、保温性と調湿性の高さに目をつけ、今回のブルベの相棒に選びました。

というのも、今回走った300kmブルベの舞台は長野県。
スタート時刻の朝6時の気温は9度で、日中は軽く25度まで上がる。
ラストスパートの23時ごろに姥捨山の山頂へ登り、そこから一気に下りおりる
という寒暖差のオンパレード。

今回の僕の考える服にサブテーマを名うつとしたら、
「寒暖差での体力消耗を極限まで減らし、ペダリングに集中できるスタイル」
なのです!

最後まで迷った選択肢は、Aclima Woolnet Crewneck。
この場合はインナーにAclimaを仕込み、上にサイクルジャージを着る作戦。
厚手のメリノウールが体にフィットし、保温力が高くなる組み合わせ。
全体的にもう少し気温が低めなら、こちらの選択肢を選んでいたと思います。

ただ今回は日中25度まで上がる予報。
速乾力の高いRAL Merino Coolmaxをチョイスし、結果快適に過ごすことができました。

【ASSOS Tactica Kieskafer Bib Shorts T5】

今回の用途だと、手持ちのビブショーツならこれ一択。
パワーをかけて踏んでいく、ヒルクライムのようなシーンでは
同じASSOSでもパッドが薄く、パワーロスが少ない一世代前のMille GT Bibshortsを選びます。

が、今回はアップライドなポジションで300km越えのロングライド。
オフロード向けの高弾力パッドを使い、ロングライドやオフロードに最適化されたポジションを採用したTactica Kieskafer Bib Shorts T5をチョイス。
おかけでお尻の痛みは全くなし。

これは副産物的ですが、サイドに配置されたポケットが買い物したちょっとしたお菓子を入れたり、スマホ入れたり、ちょっとしたゴミを入れたり...(副産物なのにめっちゃ役立ってる)

【SMITH Syncline】

メガネのロングライダー、これ以外の選択肢ありますか!?
ってくらい過激に気に入ってるアイウェア、SMITH Syncline。

コンタクトって短時間のライドなら問題なく使えるけど、
20時間自転車漕ぎ続けるとか、途中で仮眠を挟むみたいなシチュエーションにはあまりに不向き。
そんな時救世主になるのがSMITHのサイクルアイウェアシリーズ。
なんと、度付きレンズをアタッチメントできます。
これならコンタクトにして乾く心配もないし、眠くなった時仮眠できる。
このアタッチメントはバイクラインのアイウェアならどれも取り付けられます。

あぁ、なんて大革命.....。

そして僕がチョイスするSynclineのレンズは「CP Low Light Rose Blue Mirror」。
透明度の高いレンズなので、トンネルに入っても、夜間もある程度こなせる。
これまたロング向きなのです。

【山と道 UL All-Weather Hoody & MILESTONE Up-Swing Rain Pants】

朝の出発は寒くて、日中暑い。峠の登りは暑いけど、下りは凍える。
急な雨で体温奪われるなんてたまったもんじゃない。
そんな環境でペダルを漕ぎ続けるには、レインウェアをシェルとして活用するしか無い。
でも重くなるのは嫌だし、パッと脱ぎ着できるものがいい。
そんなわがままをぶつけられるウェア、ありました。

トップスにはあえてジップタイプのUL All-Weather Jacketではなく、UL All-Weather Hoody。
着用せず収納している時間が長いものだから、なるべくコンパクトで軽量になってほしい、
と思いこのチョイスに。

MILESTONE Up-Swing Rain Pantsは、

これが

こうして

こうなって

こう。

コンパクトになるパッカブル仕様な上、裾のジップのおかげで靴を脱がなくていいし、
裾にゴムを採用してるおかげで、チェーンに引っ掛ける心配もない。

脱ぎ着を繰り返すことが億劫にならないのは、結果として体力の温存につながる。
ブルベにおいて、こんな頼もしいことはないと思うのです。

【BOOKMAN Reflective Vest】

仕上げにブルベの必携品、反射ベスト!着用していないと出走できないのです。
日中つける必要あるんか...?と正直思ってしまいますが、まあ、ルールだから仕方ない。

このBOOKMAN、実はCirclesのお客だった時に夜ラン用に買ったもの。
ランしなくなって持て余してたんですが、また役割を与えてあげられました。

こういうのなんか嬉しい。

結果オーライというのか用途がバッチリ噛み合ってくれて、
ゆとりはあるのにばたつかない。
ジャージでもシャツスタイルでも使える、優秀なやつとして大活躍してます。

【THE ATHLETIC Cycling Socks】

これはめっちゃ新参。ブルベ前日くらいに入荷して、急遽導入しました。

ビンディングシューズと相性いい薄手のソックスって、全然種類がないんです。
というか、ぶっちゃけかっこいいの少ない...。

そんなジレンマをずっと抱えてたらこんなこんなかっこいいのが現れた。
そりゃ買うでしょう!

これはコニファーという柄でまつぼっくりがモチーフになっています。

デザインで気分上がるうえに、機能もちゃんとしてる。
きちんと蒸れやすいところはメッシュを多用して、踵やつま先は厚めの生地。

久々にハマりました。ビンディングのソックスはATHLETIC一択になりそうです。

これが自転車屋の考える、ブルベ初参戦の服です。

どれだけ寒さと暑さの間を攻められるかで悩みまくったんですけど、
この装備で良かったと思えるライドにできました。

走るコースや時期で、また最適は変わります。大幅に組み合わせが変わるんだろうなぁ。

これもまた、ブルベの醍醐味かも。

また次のブルベに向けて、うんうん唸りながら装備品を楽しく考える日々を送ろうと思います。

ブルベやロングに興味ある方、いつでもお声がけください。
一緒に楽しく唸りましょう!


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