プロダクトレビュー

“自転車屋が考える、服” Vol.17 – Mountain Clog Style

まだ夏を終わらせたくないわたしの、Mountain Clog Style

9月。
暦の上では秋らしいけれど、わたしの気分はまだ夏を引きずっています。半袖やショートパンツに手を伸ばして、少しでも夏の余韻を感じていたい。そんなふうに、終わりかけの季節を名残惜しんでいるところです。

そして、日差しも少しずつ和らいできたこの時期だからこそ、肌を出すことにもあまり抵抗がないな、とも思うのです。

足元から秋を意識する

真夏のように肌が焼けるほどの日差しではないし、むしろこの気持ち良い空気をたくさん肌で感じていたい。長袖に切り替えるにはちょっと勿体無いな…と思う季節の境目。

そんな季節のあいだで、まず少しだけ秋を取り入れるのなら、やっぱり足元からなのかもしれません。「足元くらいはサンダルからClogに変えようかな」なんて気分になっています。

レザーを育てるという楽しみ

Mountain Clog レザーモデルの良さは、履き始めた瞬間が完成形ではないところだと思います。

スウェードやヌバックの表情は、履いていくうちに少しずつ毛足が寝たり、色に深みが出たり、擦れや汚れも含めてその人の足元に馴染んでいきます。

きれいに履き続けるのももちろん良いけれど、たくさん履いて旅に連れ出して、少しずつ“自分の一足”になっていく感じ。それがMountain Clogの味わい方じゃないでしょうか。

Mountain Clogは、お財布やバッグのように常に手で触れるものではありません。だからこそ、気付かないうちに汚れが溜まったり、毛足が乱れたり、少しずつ乾燥が進んでいたりします。

しばらくお手入れができていなかったので、これからまたたくさん履き始めるこのタイミングで、久しぶりにケアしてみることにしました。

ケアを重ねて自分のモノに

今回使用したのは、M.MOWBRAY LEATHER DELICATE CREAM。
油分が少なく、ムラになりにくいのが特徴のレザー用保湿クリームで、乾燥が気になる革をしっとりと整えてくれます。

まずはストラップを外し、全体の汚れを軽く払い落とします。
ブラッシングや乾いた布で表面のホコリを落とすだけでも、かなり印象が変わります。

そのうえで、クリームを少量ずつ取り、様子を見ながら馴染ませていきます。
スウェードやヌバックは、クリームを入れることで色が少し濃くなったり、毛足の表情が変わったりすることもあるので、まずは目立たない部分で試してからがおすすめです。

今回は、しばらく履き込んだ私物のMountain Clog Nubuck Leatherをケアしてみました。

お手入れの詳しい方法については、また改めてご紹介するとして、まずはビフォーアフターをどうぞ。

左:お手入れ後 右:お手入れ前

うん、いい感じになりました。

ただきれいにするというより、履いてきた跡を残しながら、深みのある状態に整える。
そんな感覚が、レザーを育てる楽しさなのかもしれません。

「育てる」を楽しむ服たち

わたしが好きなモノ選びの基準のひとつに、長く使うことで味が出てくる、ということがあります。

新品の時がいちばん完成されているのではなく、着たり、洗ったり、多少雑に扱ったりしながら、その人の生活に馴染んでいくモノ。

例えば、RAL Chambray Work Shirtもそう。

アイロンをあててあげるとピシッと小綺麗に見せることもできるし、多少ガサツに扱ってもちゃんと様になる。(とはいえ、ズボラなわたしはほとんど後者のスタイルですが)

でも、そのラフさを受け止めてくれる服って、やっぱり頼もしいんですよね。愛着も湧いてきます。

Mountain Clogのレザーも、Chambray Work Shirtも、使うほどに表情が変わっていく。汚れやシワや擦れさえも、ただの劣化ではなく、その人が使ってきた跡として残っていく。そんなスタイルがカッコ良いと思っています。

これからの季節は、そうやって少しずつ育ってきた服や道具を重ねながら、自分だけの秋のスタイルを楽しんでいきたいと思います。

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