ポートランドのアダム・クレメンがマーク・ディヌッチの助け借りてアイデアを具現化したRetroshift / レトロシフトは、古くて新しいアイテムとして注目されたアイテム。一言で言ってしまうと、Wレバーもしくはバーコンをブレーキレバーの上に移動したアナログ版のSTI型ブレーキレバーというのがしっくりきます。
ポートランドのローカルライダーがこぞって「1度に4-5段のギアを変速できる」という利点をあげていたり、構造がシンプルで軽くなることや、壊れにくい構造であることもあげられます。
そんなレトロシフトがGivenalle / ギブネール に社名を変え、より多様化するダートライドにマッチするコンポーネントの開発に力を入れるようになり、今ではなくてはならないメーカーへと成長しました。
このHOUPは、トップの歯を一枚抜き去り、その分のスペーサーをロー側に入れることにより、リアメカとスポークのクリアランスを増やし、リアメカがホイールに巻き込まれて壊れるトラブルを防ぎます。特にシクロクロスレースに於いて有効です。
11sなら10sへ、10sなら9sへと1枚減ってしまいますが、トップの歯はプロでもレースで使用することはかなり少ないそうです。なぜなら、インナーローの組み合わせはチェーンテンションがかなり緩くなってしまうので、トラブルが増えることになりますのでほぼ使われることはありません。また、アウタートップもよほどの高速コースでも無い限りは使いませんので、1枚減ることのデメリットはほぼ感じないでしょう。
適合は以下のとおりです。
Shimano 5700
Shimano 5800
Shimano 6700
Shimano 6800
HOUP = Halo Of Ultimate Protection