SRAMはアメリカ シカゴを拠点とする自転車パーツメーカーです。SRAMは1988年にロードバイク市場にとてもユニークな製品のグリップシフト(またはツイストシフト)シフターを投入、1991年にはその技術をマウンテンバイクに応用し、SRAMは急速に成長を遂げました。
1987年の頭、創業者のスタン・デイがトライアスロンのトレーニングやレースに参加しているところから始まります。 スタンは、もっと良い変速方法があると確信し、ダウンチューブに手を伸ばして変速するのは厄介で非効率的であることに気づきました。 そこで彼は、「なぜハンドルバーの上にシフターを置くことができないのか」と問いかけました。「グリップを回転させれば、ギアが変わればよいのではないかと。」 コロラド州でのスキー旅行中、スタンは友人であり優秀なエンジニアであるサム・パターソンに、ハンドルバーによるツイスト・シフティングをプレゼンしました。 サムはサンディエゴのガレージに戻り、数カ月間それをいじくりまわして、春の終わりにはツイストシフターのプロトタイプを完成させたのです。これが、グリップシフトの誕生だったのです。 スタンは、この製品を市場に送り出すために、同じ志を持つ起業家やサイクリストを集め、仕事に取りかかりました。 ロングビーチショーが近づくにつれ、社名が必要になり、創業者のイニシャルをいくつか組み合わせて「SRAM」と名付けたのですが、この時展示をした「グリップシフト」によって、SRAMは自転車業界の地図にその名を刻むことになったのです。 SRAMの現在のグローバル本社のすぐ近くで製造されたGrip Shiftは、当初はロード用として設計され、やがてトライアスロンやMTB用に改良され、世界最大の自転車部品サプライヤーの1つへと変貌を遂げ、M&Aを重ねることにより、現在SRAMグループの傘下には、ブレーキパーツメーカーのAVIDや、サスペンションフォークメーカーのROCKSHOX、またドイツメーカーのSACHS / ザックスの自転車パーツ部門も買収、内装ギアも製造を開始し、強大な自転車コンポーネントメーカーになりました。