
WILDEからどっさりとフレームの入荷がありまして、どれも待ち望んでいた新モデルなので、順番にご紹介していこうと思います。
Moto-Cruiser

「とにかく楽しいバイク」を。
そんな想いで作ったMoto-Cruiser / モトクルーザーは、ジェフ自身も大好きな往年の26インチリムブレーキMTBからインスピレーションを受けて、現代において失われつつあるものを彼なりに再解釈して生み出したバイクです。
街中をクルージングしたり、地元のシングルトラックを駆け抜けたり、もしくは近道できるダートロードにだって気にせず飛び込める、そんな自由さをもったバイク、ただクルージングするのも、どんな用途にも使えるシンプルさが特徴的。
ジェフの親友でありWILDEライダーのケニーは「このバイクに乗ると、夕食に間に合うように家に帰らなきゃっていう気分になるよ」と言いました。
子供の頃初めて自転車に乗って行動範囲が広がっていくあのワクワク感を与えてくれたり、つい時間を忘れて夢中になって乗りたくなるバイクというのが、このMoto-Cruiserを形容するには相応しいです。


昨年の夏、MADEの後にミネアポリスを訪ねた時、実はちょうど届いたばかりのサンプルフレームを組み上げたところだったんですが、早速飛んだり跳ねたりしてフレームの感触を確かめているジェフの姿はまさに童心に返ったような様子でした。

26インチのクイックリリースハブなど手持ちのパーツを使い回したりして、できるだけ簡単に組み立てられるような構成でシングルスピードはもちろん、ギアードでのアッセンブルも可能。
古いパーツに新たな役割を与えるというコンセプトに魅力を感じるジェフは、今回のMoto Cruiserを設計する上で最大限の互換性とカスタマイズ性を念頭に置いてデザインしています。


この時代に26インチ、しかもリムブレーキ。
世間一般的に見れば忘れ去られつつある規格かもしれませんが、このモデルにジェフが込めた思いというのは、ある意味、私たちがRAL / Exposureを作ろうと思ったことと同じように思います。

「このバイクをずっと夢見ていました。数多くの影響を受けたものへのオマージュです。」そうジェフは言います。
MTBのパイオニアたちが乗っていた、いわゆるKlunker / クランカーと呼ばれるようなバイク、COOK BROTHERS BIKESのクルーザーの比類なき格好良さ、そして10年以上に渡り彼がメインのシティバイクとして愛用してきたSURLYの名作・1×1 / ワン・バイ・ワン。そういったものに影響を受けてきた彼の心の底から湧き上がったプロジェクトでした。




ループテールスタイルのリアエンド、太いタイヤに対応したクリアランス、クラシックなシルエット、リアディレイラーも取り付け可能なホリゾンタルドロップアウトに加え、数十年にわたる中古パーツの中から自由に選べる自由度を持ち、さらにステルス・ドロッパー・ルーティングと、遊び心を最大限に引き出すプログレッシブなジオメトリーを採用して彼なりに今に落とし込んだバイク。

ちなみに、「Moto Cruiser」という名称は、1980年代前半から半ばにかけて「Moto Cruiser」モデルを製造していたSweetheart Cycles(のちのYeti Cycles)へのオマージュ。
「このバイクを手に入れたいというあなたの想いが、まったく理不尽なものかもしれないことは承知していますが、同時に、それは紛れもない本心でもあるのです。私たちも同じです。」
彼もそう言っていますが、トップチューブとダウンチューブの間にもう1本パイプが加わっている”3-bar”のクラシックなフレーム、ループテール、そして26インチ + リムブレーキというディテールには、人を惹きつける何かがあり、その魅力には抗えないのかもしれません。

WILDE BICYCLE Moto-Cruiser Frame Set
Color : Purple Pizazz
Size : Small, Medium
価格:157,300円(税込)
ちなみに、フレームセットに付属するオリジナルのMoto-Cruiser Barは単体での販売もあります。

WILDE BICYCLE Moto-Cruiser Bar
Chrome : 23,100円(税込)
Black : 19,800円(税込)
Spelljammer

また、リムブレーキのモダンランドナー Spelljammer / スペルジャマーも合わせて入荷しています。
どんなモデルかっていうのを一言で表しますと、「フィレット仕上げを施したリムブレーキのモダンランドナー」なんですが、フィレット仕上げのフレームを台湾プロダクションで作るというのはそれをできる人が台湾でも限られた一人だけという背景もあり、実現するのは今回一度限りという、それだけでもスペシャルなフレームなんです。




ジェフのこだわり、そしてどうにかして作りたいという熱意があってこそ実現したこのフレーム、そのこだわりのディテールについては以前アップしたブログをぜひ読んでみて欲しいです。
ランドヌールバイクというものをジェフなりに再解釈し、「長距離ライドのためのバイク」であることを根幹に、あらゆる天候下での走行を支える十分な装備を携えつつ、様々な路面状況において効率的に距離を稼げるバイクであることを目指したこのバイク。
ある意味時代に逆行しているバイクですが、刺さる人には絶対に刺さるバイクです。

WILDE BICYCLE Spelljammer Rim Brake Randonneur Frame Set
Color : Oxbood
Size : Small, Medium, Large, X-Large
価格:312,400円(税込)

ALL CITYを扱っていた当時、私はよくSURLYとALL CITYを比べていて、同じようなカテゴリーの車種を比較したときに、その懐の深さという視点ではやはりSURLYに分があるものの、ALL CITYにはSURLYにはない細部のこだわりやオリジナリティーに富んだフレームになっているなと思われていて、今回のMoto-CruiserやSpelljammerにも同じようなものを感じます。
もちろんどちらもそれなりにいろんな楽しみ方があるバイクなんですが、とにかく懐を深くしようというよりは、ジェフの考える「こうあるべき」が色濃く反映されているので、さっきも言った通り、刺さる人にはズバッと刺さると思うんです。
More to come…

実は今回先の2モデル以外にもスゴイのがCircles Tailoredに届いているのですが、、、それはまたのお楽しみに。
ジェフのお宅訪問動画をアップ🎥
また、昨年夏に彼らを訪ねた時に撮らせてもらったジェフのお宅訪問の様子もYoutubeにアップしました。
個人的にはALL CITY時代に1度お邪魔したことがあり、そのときに衝撃を受けて今回2度目訪問だったんですが、撮影を快く引き受けてくれたジェフに本当に感謝です。
ALL CITY時代のプロトタイプやマニアも驚く名車に加え、彼のバックグラウンドが反映された自転車の数々と、そこはもはや博物館級のとんでもない空間でした。
WILDEというブランドとしての顔を持つ彼ですが、生粋のバイクラバーであることが伝わってきます。
彼自身のバイクへの想いやWILDEブランドの由来についても語ってくれていますので、是非チェックしてみてください。

