
年々進化を続けるグラベルバイク。
SNSで海外のグラベルレースの風景を見ていると、新しいバイクが登場するたびに、「速さ」を求めて進化しているのだろうと感じます。
もちろん、それはレースという舞台で勝つために必要な進化なのだと思います。
でも、そんな風景を見ているうちに、ひとつ気になることがありました。
「では、その”速さ”とは何なんだろう。」
レースでは一秒でも速く走ることが求められます。
でも、グラベルでは路面が刻々と変わります。
荒れた路面で減速することなく走り続けることも、「速さ」の一つなのではないでしょうか。

海外のグラベルレースでは、こうした太いタイヤを履いたバイクを目にする機会が本当に増えました。
以前は「速さ」を求めるなら細いタイヤというイメージがありましたが、最近のレースシーンを見ていると、その考え方は少しずつ変わってきているように感じます。
荒れた路面でも減速せず、安定して走り続けること。その結果として、長いレースをより速く走ることができる。

そんな考え方が、少しずつスタンダードになりつつあるのではないでしょうか。
そんな変化を感じていた中で登場したのが、WILDE BICYCLEの新しいグラベルバイクHeighlinerです。
太いタイヤを履いても速く走ること。
そして、遊び方を限定しないこと。
Heighlinerは、そんな考え方を形にした一台なのだと思います。

フレームにはダブルバテッドチタンを採用。軽さだけでなく、しなやかな乗り心地や長く付き合える耐久性も、チタンフレームならではの魅力です。
私自身も現在チタン製のグラベルバイク、SEVEN CYCLES A-Frame Gravel 743に乗っています。
長い距離を走っても疲れにくく、踏み込んだ力を素直に前へ進む力へ変えてくれる感覚は、チタンならではの魅力だと感じています。
だからこそ、WILDEが初の量産チタンモデルとしてHeighlinerを発表したことにも、とても興味を惹かれました。

さらに、T47ボトムブラケット、UDH対応、フル内装ケーブルルーティング、電動コンポーネント専用設計など、現代のグラベルバイクに求められる規格を取り入れながら、最大29×2.25インチという余裕あるタイヤクリアランスを備えています。

もちろん、29×2.25インチまで対応すると聞くと、「そこまで太いタイヤを使うだろうか」と思う方もいるかもしれません。

でも、この余裕は極端なタイヤを履くためだけのものではありません。
普段は700×44Cや50Cで軽快に走り、もっと荒れた林道やトレイルへ足を延ばしたくなったら29×2.25インチを選ぶ。
そんなふうに、その日のフィールドや遊び方に合わせてタイヤを選べることこそ、このバイクの大きな魅力だと思います。

“大きなクリアランス”は、単なるスペックではなく、ライダーの遊び方を広げてくれる余裕なのです。
Heighlinerの紹介文の中で、Jeffが印象的なことを書いていました。
最近のグラベルバイクは真っ直ぐ走ることに特化する一方で、Heighlinerは軽快で遊び心のあるバイクにしたかった、と。
最近のグラベルバイクは、高速域での安定性を重視し、ヘッドアングルを寝かせ、大きなトレイル値を採用するモデルが増えてきました。

もちろん、その恩恵はとても大きく、荒れた下りや高速巡航では安心感につながります。
ジオメトリーを見ていても、単純に直進安定性だけを追い求めたバイクではないことが伝わってきます。
Jeffは、このバイクを「軽快で、俊敏で、遊び心がある」と表現しています。
私はまだ乗ったことがありません。
それでも、このジオメトリーやタイヤクリアランスを見ていると、「早く乗ってみたい」と素直に思える一台です。

私の思うグラベルバイクの魅力は、その懐の深さです。
一台でロードにも行ける。グラベルにも入れる。荷物を積んで旅にも出られる。
行き先や遊び方を限定せず、その日の気分で自由に楽しめる。
Heighlinerは、「速さ」と「自由」は両立できるのかもしれない。
そんなことを改めて考えさせてくれる一台です。

WILDE BICYCLE
Heighliner Frame Set – Marbled Green
Size : S
価格 : ¥537,900 (税込)






Circles Tailoredには、Sサイズのフレーム&フォークセットが1本のみ入荷しました。
気になっていた方、サイズが合いそうな方は、ぜひ店頭で実物をご覧ください。



ブラッシュドチタンにマーブルグリーンを組み合わせた独特なペイントや、29×2.25インチまで対応する迫力のあるクリアランスは、写真だけではなかなか伝わりません。
ぜひ店頭で、その雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。

